モトモリーニ「3 1/2」350cc の つづき

【絶品輪業通信 No.125】

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中の人

マニアの皆様こんにちは。

まずは絶品輪業 中の人が高校生のときから好きな、ムーンライダーズのマニアの受難を聞きましょう。

余談ですが「DON’T TRUST OVER THIRTY」ってアルバムに収録されている曲なんです。アルバムは1986年発売で、ワテクシ発売後のコンサートにも行ってます。


さて以前、ご紹介をしましたイタリアの350cc空冷Vツインエンジンを積んだ超弩級マニアバイク、「モトモリーニ 3 2/1」のお話です。

スターターのしくみについては静止画で紹介したことがありましたが、ちょっとした動画も

スターターのモーターからチェーンで回して、遠心力でこのカムが開いてフライホイールに付けられたお皿の内壁に接触し、その摩擦でクランクを回すって仕組み。どうも摩擦素材(ライニング)が減ってしまっているようで、セルスターターだと滑ってクランクがきっちり回りません。キックスタートだとエンジンは普通にかかります。

それで、ライニング修理をしていただけるところに持っていって相談しようかと思いはずしました。

この奥にあるのはOHVのカムを動かすタイミングベルトです。なんとこれが交換された形跡がない。ということは40年以上前のベルトってヤツです。もし切れたらバルブがピストンとごっつんこして悲惨なことになる可能性が大です。せっかくここまでバラしたのだから交換した方がいいに決まってる。

もちろん純正部品なんて見つかるわけがなく ────それでマニュアルを見てみます。

8000km毎点検だよとか整備については書かれていますが、サービスマニュアルですし当然ながら部品番号とか細かいデータがわかりません。

う~んこ、う~んこまった。
それで探したらオランダの「MOTO MORINI Riders Club」ってサイトにありました。

124L075というサイズがわかり、このなかに日本の三ッ星製ベルトがいい塩梅だっちゃって書いてある。

ベルトを取り外してみました。

印字が薄くなっててみえない(両目が白内障と診断されている中の人…… )

それで画像処理ソフトで明度、彩度、コントラストを適当にいじってみると見えてきた。

124L075って書いてある。純正はピレリ製 MOTO MORINI のメーカー名も入っている(やっぱ換えられていないのかな)。三ツ星製に適合するものがあったので(各部分の実測値、歯数も合致)モノタロウで注文だっちゃ(安いです)。

マニアの小部屋へ ようこそここへ クック クック。

また次回のマニア話を楽しみにしておいてください。バイナラ。

絶品輪業 中の人

人気のビンテージバイクだけでなくマニアなものまで強くこだわり、販売をしているビンテージバイクディーラー「絶品輪業」の中の人です。

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