【ほぼ日刊 絶品輪業通信 No.33】

こんばんは、夜遅くの更新です。
ちょっと食べすぎるとお腹を壊す、絶品輪業中の人です。腹八分目に抑えられないんですね。
それはさておき、今日は『ミスターバイクBG』誌で連載されている GT380 ページの取材がありました。
取材がある前々日、火曜日の夜、谷川工場長は取材が腰上組み立てなのでその下準備として腰下をカタチにしました。せっかくだから、その作業の間にGT380腰下御開帳を少し写真に収めたのでご紹介。
谷川さんが左手で握っているところにクラッチが付く。クランクシャフトからそのクラッチを介して握っているシャフトに繋がりり、この下にあるシフトドラムのガイドで動くシフトフォークが、横に動いてトランスミッションの駆動を伝達する歯車を変更する。そのシフトフォーク横移動での組み合わせをスムーズに変えるために、クラッチを切って、クランクからの力が加わらないようする。
歯車を見ればわかるようにGT380は6速。左から2番目のシャフトの写真手前側にスプロケットが付く。その右(バイクでいえば後ろ)にあるのはキックスタートのシャフト。
クランクを載せました。2ストロークエンジンは、仕組みから4ストロークのようにクランクケース内にエンジンオイルをためておけない。だからプレーンメタル支持の一体クランクシャフトを採用できず(オイルで潤滑できないから)、ローラーベアリングばどを使う組み立てクランクが当たり前体操。4ストロークでも例をあげればGSX1100Sは組み立てクランク、GSX750Sは一体クランクだったりします。現在のバイク用4ストロークエンジンモデルで組み立てクランクはまず採用されていない。
オイルポンプのドライブとドリブンシャフト。横になっているシャフトで縦に伸びた歯車を回す。
裏返っているからわかりにくいですが、これはクランクケースの上側。合わせ面を丁寧に脱脂しているところ。
液体ガスケットを合わせ面に塗布する。多くつけすぎるとはみ出て、4ストロークエンジンなどではオイル通路をつまらせたり悪さすることがあるから薄く塗る。目立たない透明タイプもあるけれど、谷川工場長は塗り忘れをしないために、どこに塗布したかわかる黒い液体ガスケットを愛用している。(写真撮影のために、マットを敷いた床の上で作業をしています)
上下に液体ガスケットを塗布し、横割りのケースの上をコンロッドを通しつつ載せていく。
合体!
液体ガスケットが固まってからじゃ遅いので、上下を締結するボルトを規定トルクでしめます。
実はこのときに重大な不具合部品がみつかりまして、それに対処した奮闘記は明日以降にご紹介しましょう。
お楽しみに~
コメント