Z1 POLICE でジョンパン気分 その1

【絶品輪業通信 No.58】

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中の人

「ジョンパン」と書いたら、字面が「ショパン」みたいだな、と思って「雨音はショパンの調べ」を歌いながらブログを書いている絶品輪業中の人です。気分は小林……麻美スペシャル!

今回は先日、ショールームに持ってきた KAWASAKI Z1 POLICE について少し詳しくご紹介。

KAWASAKI の米国警察用バイクは1975年から白バイキットを後付して始まったようです。そして1976年から後付ではなく工場で作られるようになりました。

1970年代後半から1980年代前半にヤングボーイ&ガールだった世代にとって、このスタイルとくればアメリカのTVドラマ「白バイ野郎ジョン&パンチ」ですよ。特に男子はみんな観て感化されたはずです。原題は「CHiPs」でCalifornia Highway Patrolをもじったものです。

このテーマ音楽を聞くと、ノスタルジー全開になるんですよ世の中のおじさん達は。

このドラマでシーズン1と2に使われたのが、このZ1 POLICEと後継カワサキ白バイのKZ900-C2 ポリススペシャルでした。KZ900-C2は1976年モデルのKZ900がベースなのでサイドカバーの形状が違うのでわかりやすいかと。

KZ900-C2

シーズン3からはKZ1000ポリスになります。ドラマだけの仕様ではなく実際に警察で使われてきて、その後はカウルが付き、

KZ1000 POLICE

さらに1,015ccから998ccのKZ1000 J型がベースにモデルチェンジしてから、2005年9月が最後に製造されたモデルでした。だからカワサキのZ1から進化していった空冷2バルブ直列4気筒エンジンは、21世紀まで生産されていたんですね。フレームはダブルクレードルで市販モデルと似ていますが、部分的に形状が違ったり強化されていたりするんです。

中古車としてはJ型ベースの車両が多く、初期のZ1Pはあまり見かけないんですよ。我田引水的に表現すれば「希少な」と書きたいところですが、三文チラシのコピーみたいになるので、やめましょう笑

この個体はエンジンから完全にレストアして作り上げたもので、完成してからほぼ走っていないので、大きな傷なんてありません。塗装も美しいです。

普通は燃料タンクにある“KAWASAKI”エンブレムがサイドカバーにあるのは、燃料タンクには警察のマークが入るスペースだからなんですね。

このレストアのために本物の「モトローラ製警察無線」を別で探して手に入れてきたというこだわりよう。スイッチが入ったとしても日本では電波法違反になるので使えませんけど。あるとないとじゃジョンパン感が違う。

長くなったので【その2】で、各部の詳しい説明をしたいと思います。

そしてこれが一番大事!この車両は販売しています。
車両価格748万円でプラス整備代などがかかかってしまいますが、ジョンとパンチに憧れた人、人とは違うZに乗りたい人にオススメです。

それでは、次回のアップをお楽しみに。

絶品輪業 中の人

人気のビンテージバイクだけでなくマニアなものまで強くこだわり、販売をしているビンテージバイクディーラー「絶品輪業」の中の人です。

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