【ほぼ日刊 絶品輪業通信 No.49】
今回は以前予告した、新しく在庫に加わったこのカワサキ車両のご紹介です!
GPz400/400F の兄弟車である欧州仕様の GPz550 です。サイズはほぼ400と同じです。
絶品輪業中の人はGPz400/400Fがドンピシャ世代でありまして、発売されたときから「なんてカッコいいんだ」と思ったもんです。実際、人気モデルでしたし、周りで乗っている人もおりました。
GPz400Fのカタログより
GPz550の空冷DOHC2バルブ直列4気筒エンジンは400よりボアもストロークも大きな58×52.4mmで553cc。最高出力は国内400の54PSに対して65HPだから65.9PSと10PS以上高いです。それより違いはトルクですよ。最大トルクは48.1Nm。なので、400の34.3Nmより格段に力強いです。それも発生回転数が1,500rpmも400より低い8,000rpm!乗ってみると力強いトルクで400よりフラットに出てくる感じ。
だから信号からの発進とか、追い越し加速とか400より楽ちん。間違いなく速い。“大は小を兼ねる”という慣用句がありますが、まさにそんな感じ。中の人はZ550FX、CBX550Fなどにも乗ったことがありますが、400より断然550の方がオススメです。どうしても免許区分や思い出とかでどうしても400にこだわりたい気持ちも十分理解できます。でも、単純にほぼ同じ見た目のカッコよさがあるなら、速い550がお得ですよ旦那!
キャブレターは400がケーヒン製負圧CVだったけれど、550はFXなどと同じテイケイ気化器製の負圧式です。振動低減のためにエンジンはラバーマウントされています。
外装はとてもキレイで、ワレれとか大きなキズとか見当たらない美しさ。
特徴的なキャストホイールも美しい状態です。フロントフォークはフォークオイルが漏れていたのもありまして、当店でフルオーバーホールしました。80年代前半の定番メカ、3段調整ができるアンチダイブ機構もちゃんと機能をしております。
驚いたのは燃料タンク上にある、サブメーターの液晶が死んでいないことです。これが発売された当時はこの液晶が新鮮でした。でも約40年の月日による経年劣化で液晶がダメになっている個体が少なくないんです。ここまでくっきり見えてテンションが上がりました。アゲアゲです。
起動時
燃料少で、サイドスタンドがでていますよ、という警告表示。くっきり見れます。
フロントフォークは加圧エアが入ったイコライズドエアサスペンション。左右が金属チューブで繋がっており(赤丸の中)、左右のエア圧が均等になるようになっているんです。
右サイドカバーの中には、遠隔プリロードアジャスターもあるんですよ。
初代VT250Fがカウルの認可がおりないからメーターバイザーという名目でビキニカウルを装着した翌年、正式にカウルがOKになり、83年に初代RG250Γなど続々とカウル付がでてきました。その中でもバツグンにかっこいいと少年時代の中の人は思ったもんです。可倒式のミラーもオリジナル。
スピードメーターは240km/hまでの表示。走行距離は34,974km。メーター印字なども「劣化は最小」と表現して問題がないと思います。ブレーキフルードは新しくしています。(ウエスを持った私が映り込んでいるのが笑)
ヘルメットホルダーがないバイクも多くなってきた今からは考えられない左右、合計2個のキーロック式ヘルメットホルダーを装備しているのがカワサキらしさ。
一本足打法(シングルショック)のボトムリンク式ユニトラックサスペンション。1本ショックはこれの前になるZ400GPからですが、アルミスイングアームですよ。1979年発売のZ400FXからたったの5年くらいでここまでバイクが進化したんです。現在から5年前のバイクって古さなんて感じさせないですよね。この80年代は劇的にバイクが進化していった時代でした。
オリジナルのキーですべてのキーホールで使えます。ただ予備キーがないのが残念ですが。もしこの550を買ってくれたなら、社外スペアキーを無料で作ります。
そしてこの ピカピカで状態が恐ろしいほどよいGPz550は車検が令和9年9月まで残っているんですね。だから車検を取ったばっかり。たぶんそのために新品タイヤを入れ、まだ新品時の色ラインが残っています。
車両本体価格(消費税込み)¥1,800,000 です。
近いコンディションのGPzはもうほとんど手に入れることができないと思っています(アピールタイム)
興味が雨後の筍のように湧いてきたなら、絶品輪業にご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
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