【ほぼ日刊 絶品輪業通信 No.45】
箱根駅伝が終わりました。
今年もドラマチックでしたね。
その話をしだすと長くなので、やめといて、今回はフロントフォークの話を少し。
じゃじゃ~ん!(トップ写真)
とあるバイクのフォークスプリングです。
ひどいドロドロ。
正月3日にする話題じゃないですね笑
見た目はとってもキレイな車両ですが、長期間乗っていない→フォークが動いていなかったこともあり、こうなったのでしょう。
フォーク内はフォークオイルと空気が入っています。スプリングだけでなく、空気もクッションの役割がありまして、よくフォークオイルを増やすと固くなる、と言われるのは、オイルを増やして空気の量が減るからなんですね。
こうなっていたフォークのオイルシールは少しオイル漏れをおこしていました。長い年月でその僅かな隙間から水分が入ったのか、空気内の水分が結露したのも少しはあるかもしれません。とにかくフォークオイルには水分が混ざり少し乳化していました。
長期保存車両にはこんなこともあるんです。表面に若干サビが浮いていますが、幸いほとんどが固形として付着した汚れです。キレイにすれば使えます。でも、スプリングがこうなるレベルのフォークオイルはもう本来の減衰力(ダンピング)を発揮できていなかったでしょう。
フォークには路面からの入力をやわらげ乗り心地をよくする機能だけでなく、タイヤを路面から離さない役目があります。そのための減衰。タイヤを路面に押し付けてグリップを生んでいるんです。性能を発揮できず荷重が抜けたらグリップを失いやすく最悪は転倒です。「私は飛ばさないから大丈夫」「ゆっくり走るから大丈夫」という話を聞いたことがありますが、本来の性能でないことは速度が低くてもアブナイですよ。
だからフォークオイルは漏れていないから大丈夫ではなく、定期的に交換するものだと絶品輪業中の人は思っています。我々が大好きな古い絶版車のフォークは構造がとても単純です。単純だからこそ、フォークオイルの状態に左右されやすい。
なんだかエラソーに書きましたが、安全のためにも、フォークオイル交換や分解清掃、整備は重要かと。
ということで、我田引水タイム笑
フォークオイル交換や、分解清掃のメンテナンスは、絶品輪業にお申し付けください。
ぶっちゃけ最新の倒立モデルはあまりやったことがありませんが、古いのは星の数ほど(誇大表現です)分解をやった経験がありますから。
それでは、また。
お雑煮を食べるときは気をつけましょう。
May the Frontfork be with you.
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