【ほぼ日刊 絶品輪業通信 No.29】
今日は、絶品輪業中の人(私)が最も欲しいバイクのご紹介です!!
KAWASAKI カワサキ 650RS W3
650RSの前身はW1シリーズ(W1、W1S、W1SA)で、もっと遡ると目黒製作所が作っていた497ccOHVバーチカルツインのメグロKスタミナにたどりつきます。
目黒製作所の創業は戦前の1924年。
東京府荏原郡大崎町桐ケ谷、いまの西五反田4丁目あたりで歴史がはじまりました。まだ日本のメーカーが今のように台頭していない時代。三輪トラックや輸入二輪車用の高品質な補修部品などを作ることで業績を伸ばしつつ、1937年に4ストロークOHV単気筒498ccのエンジンを積んだメグロ第1号モデルのZ97を発売しました。そこからオートバイメーカーとして確固たる地位を確立していったのです。
メグロは小排気量の普及モデルではなく、パフォーマンスを追求したより高性能車にこだわった。排気量が大きなバイクに乗っていたユーザーが、軽三輪、軽四輪に乗り換えることが多くなり、そこをターゲットにしていた目黒製作所は小排気量クラスにも展開をしたけれど、業績低迷に加えて労働争議も重なり、川崎航空機工業(現川崎重工業)からの支援を受けて1962年10月にカワサキメグロに車名を変更し、結果として1964年9月に川崎航空機に吸収され、メグロブランドは消滅しました。
「カワサキなのになぜメグロ?」と疑問に思われた方はこの経緯を知ることでわかっていただけるかなぁ、ってちょっと知ったかぶってスイマセン。
話をダブサンの方向へ引き寄せていくと、メグロKスタミナの後継機を川崎航空機に吸収された翌年に発売。それがカワサキ500メグロK2。燃料タンクにはカワサキのリバーマークとメメグロにあったウイング、“MEGURO”の文字が合体したエンブレムを装着していた。
そのカワサキ500メグロK2をベースにカワサキの開発スタッフにより8mmボアを広げるなど手が入ったプロトタイプモデル(X650)が1965年の東京モーターショーに出品され、そこからさらにホイールベースの延長、パワーアップ、油圧ステアリングダンパーなど改良が加えたカワサキ 650-W1の製造が1966年にスターしたのでした。
PCモニターを見すぎて、中の人の目がしょぼしょぼしだしたので、また明日(後編)に続きます。
お楽しみに~
コメント