オフセットはありかなしか

【絶品輪業通信 No.132】

中の人

秋らしくなりました。
「天高く馬肥ゆる秋」と言われますが、まだ夏を引きずって、涼しくなっても食欲が戻りそうにない絶品輪業 中の人です。

さて話変わって、トップ写真はR1-Zの純正リアスプロケットです。
鉄製のよくある普通の純正品ですが、よ~く見てください。なんと純正オフセットスプロケになっているんです。だからどうしたって言われそうですが、オフセットスプロケに純正でなっているのは、他にあるのかもしれませんが、私は知りません。

オフセットスプロケは力が加わると、ハブへのマウント部にまっすぐ力が加わらずに、外側にズレているから外側に出ようとする力がどうしても大きくなって外れやすいです。90年代後半から、古いバイクに当時の新型車のホイールや足を流用して装着するのが流行りまして、そうなるとチェーンラインがでませんからオフセットスプロケが流行ったんですよ。

絶品輪業 中の人もとある旧車に当時のTT-F1ベース車の17インチを履かせたことがあるんですが、オフセットスプロケを使いました。それでスプロケが外れてぶっとんだ経験があるのです。だから純正でオフセットスプロケはダメじゃん、と思ってしまうんですよね。

R1-ZはTZR250 2XTの(だと思う)3.5幅のリアホイールを履いています。2XTは130幅のタイヤでしたが、R1-Zの純正は140。タイヤの幅が広がった分オフセットしなければいけなかったのか、フレーム、スイングアームの関係なのかわかりませんが、これで対処しています。

写真は1988年モデルの2XT(1KTのマイチェン版です)。初期1KTと見た目はほぼ同じだからと一緒にしてしまうと、TZR250マニアに怒られます。

純正品はお客様の車両の交換部品として仕入れたものです。社外のアルミスプロケットが装着されているんですが、オフセットはしていないものをスペーサーを使って外に出している構造。これがスペーサーとスプロケットの芯が微妙にズレていて、タイヤを回すとチェーンの張りが変わるんですね(;´д`)トホホ… タイヤ交換してからメカニックが気が付きました。

それはいかんということで、価格的に安くて安心の純正部品を仕入れた次第。R1-Zのオーナーで、リアスプロケットを社外品に変更している人は点検した方がいいです。

それでは、またまた。

絶品輪業 中の人

人気のビンテージバイクだけでなくマニアなものまで強くこだわり、販売をしているビンテージバイクディーラー「絶品輪業」の中の人です。

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