【絶品輪業通信 No.124】
まだまだ体力と気力を奪われる暑さですね……
古いバイクのみならず、新車も含めて、ライダーの数がもっとも多い年齢層が50代後半だという話です。昭和40年代に生まれた世代。10年以上前から、メイン層と言われて、そのまま時とともにエレベーターのように上の年齢に移動しているだけです。
この年齢層は、絶後の80年代バイクブームをヤングな時期に経験した世代なんです。絶品輪業 中の人もそのゾーンでライダーになったクチです。高校生のときに最初に買った中型バイクが出て間もない初期型RG250Γでしたからね。だからお客様も同業者様も含めて、この年齢層の方とお会いするのが多くて、昔話に話がはずみます。
それでふと思い出したのがこのレース。
「スーパースプリント86」1986年の9月半ばを過ぎた頃に開催されたと記憶しています。
全日本選手権を開催していない富士スピードウェイで有名GPライダーを呼び、レースを開催しました。今の35歳以下のライダーって、バイクには乗っているけどレースには興味がないってのが普通ですが、この時代はバイク人気と共にレース人気も絶好調の時期でもあり、バイクに乗っている=レースも好きってのが当たり前でした。
10代後半の私は友達からレブルを借りて(この頃お金がなくてバイクを持っていなかった)富士スピードウェイに行きました。トップ写真のレブルは現行のものとは違いますよ~笑
まだ無名だった本間利彦選手がこのレースの250ccクラスで活躍して、シンデレラボーイとして騒がれたレースでしたね。私は1コーナーの近くで見ていました。
思い出したのは最初のNSR250Rが発表になったばかりで、このレースのパンフレットに載っていたこと。1986年10月1日発売です。
2スト嫌いのホンダがMVX250Fで販売的に失敗して、NS250R/Fもぱっとせず(それは発売翌年にTZR250 1KTが出たから)、3度目の正直としてものすごくコストと手間と、技術をかけて送り出した250レプリカでした。ご存知のとおりNSR250Rはその後覇権を握りましたからね。
話のオチはないんです(ないんかい!)、ふと昔のことを思い出したので、個人の思い出を起承転結なしで書いてみました。「昔は良かった」ではなく「昔はすごかった」です。
そう、絶品輪業 中の人は今でこそもっと古いバイクについてあれこれ書いたり話したりしていますが、バリバリの初期レーサーレプリカ世代なんですよ。それもあってかずっと速いバイクが好きだったんです。それが今になってW3(650RS)が欲しくてたまらないなんて思っているからおかしなもんです(いまだ買える余裕はありませんけれど……)。
それでは、また。
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