マニア度さらに深まる【後編】

【絶品輪業通信 No.114】

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中の人

さてさて、前回の続きです。

後編は予告通り、スズキGSX400Xインパルスという超絶レア車と並んで写真を撮りました、同じくらいのレア車、モトモリーニ 3 1/2 SPORT についてにですよ。

エンジンはなんと350cc(実際は344cc)で空冷Vツインなんですよ。見てわかるように、Vバンクは理論上一次振動をゼロにできる90度ではなく、72度!もちろんクランクピンは前後で共有しています。ヤマハのXV750スペシャルなやXV1000TR1などが75度Vツインでしたが、「72度」のVツインモデルは他に知りません。そして設計と生産はヤマハのそれらより早いんです。

最初のモデルは1973年 3 1/2 ストラダ モデルでした。

これはオランダのMOTO MORINI ユーザーグループサイトより拝借。スペックを見ると、圧縮比が10:1!当時のバイク用空冷エンジンとしては高圧縮です。Z1 が8.5:1でCB750FOURが9:1って頃ですからね。それも6速変速。素晴らしい。最初の頃はフロントはツーリーディングのドラムブレーキです。

今回、修理(現在不動)と車検で入庫しましたSPORTモデルはSTRADAモデルの翌年に登場。ウソかホントか、圧縮比は11:1と更に高められて42PS(びっくり)もでています。

その後フロントブレーキがディスク化されるなど進化。

1983年のほぼ最終型。福田モーター商会さんが輸入販売していました。

テールフィンとか全体のデザインが、当時、多くの欧州メーカーを苦しい立場に追い込むくらい世界で売れていた日本車の影響を感じますね。リアショックはノンオリジナル。

ブレーキ周りはグリメカ、対向2ポッドダブルに鋳鉄ディスク。利きはバッチリです。ホイールもグリメカ製かと。フォークはマルゾッキ製。

テールには小物入れがあります。

整備中。キャブはもちろんデロルト製。

車体の印象はCB250RSと変わらない感じで、前後18インチホイールに履くタイヤのサイズも近い。ヒラヒラとしたスポーティーな乗り味が楽しそうですよ。

そんなことより、ちゃんと修理できるかな( ・ω・)モニュ?
うちの工場長なら大丈夫!

それでは、また。

絶品輪業 中の人

人気のビンテージバイクだけでなくマニアなものまで強くこだわり、販売をしているビンテージバイクディーラー「絶品輪業」の中の人です。

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