【絶品輪業通信 No.113】

ふふふふふ、今日のピットはなんてマニアックなんでしょう。
この2台が並んでいる風景なんてまず見られないかと!
奥にあるのはGSX400Xインパルス!
集合管付GSX400FSインパルスでもない
90年代に出たGSX400インパルスでもない
いわゆるひとつの「そんなインパルスあったっけ?」と認知度が私の志なみに低い幻のインパルス。我々おっさん世代は「東京タワー」と言ったわ分かる人も多いですね。カタナの成功で味をしめたスズキが、またハンス・ムートに頼んでデザインをしてもらった機種ですよ。ちなみにハンス・ムート自身はカタナよりこのGSX400Xインパルスの方を気に入っているそうです。
なぜ“東京タワー”なのか。それは日本らしさ、東京タワーのカタチ、朱色と神社やお寺のカタチ、朱色をデザインのモチーフにしたと言われたからですよ。
GSX-R400系のSATCS(Suzuki Advanced Three-way Cooling System)エンジンを搭載。この強烈なクセのあるスタイリング(大好物ですが)から、猫も杓子もバイクに乗った80年代バイクブームの真っ只中に発売されたのに、ヒットしませんでした。
個人的に空也上人のように空いた口に似た顔の造形はたまらない。中にはオイルクーラーが入っとります。そしてこの東京タワーの鉄骨のような部分もふくめて金属ではなくなんです樹脂です(ABS)、プラスチックス。 I LOVE YOU OH NO !
フロントは80年代の定番16インチではなく17インチです。
今回、お客様にご依頼いただいたのは(ありがとうございます)、ピカピカのヨシムラ デュプレックスサイクロンを装着する作業。タイムスリップして80年代中期に戻った気分 (^o^)
「ヘンタイよいこ」(褒めてます)な感じが素晴らしい。絶品輪業にはマニアックな車両が引き寄せられてくるんです。後編ではもう1台のマニアック、MOTO MORINI 3 1/2(350)について語りましょう。
それでは、また。
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