【絶品輪業通信 No.81】
少し前にチラ見せしました 750RS Z2A 後期 (Z2Bと呼ぶ人も多い)が当店販売車のラインナップに加わりました。これは東北地方のお客様より買い取りさせていただいた車両です。
まずは写真を見てください。1975年 いわゆる茶玉のZ2です。
この個体、とてもすごいんです。
オーナー様は若い頃、東京で職人の見習いをしておりました。そしてこのZ2Aを新車で購入したのです。購入店舗は今はもうなくなっていますが、そのときの売買契約書を大切に保管されており、都内のお店のステッカーがテールカウルに貼られています。もちろん車検証の初年度登録は昭和50年です。
購入してすぐに、ダブルディスクにしたいと思い買ったお店の方に依頼。「W3のパーツを使うけどいい?」と聞かれ承諾。75年にWディスク化しました。
だからキャリパーも、純正の1/2ではなく5/8サイズになったマスターシリンダーも、アンダーブラケットにある4WAYジョイントも50年前のまま。再塗装などまったくされていません。スタンダードではないですが、ある意味、当時物がこの状態であるということが、それはそれで貴重だと絶品輪業 中の人は思います。
そう、「すごい」と表現したのは、これと同じ状態で、ほぼすべてのパーツが当時のまま、再塗装もリプロへの交換もされていない ということです。
50年あまり室内保管は言うまでもなく、1度も雨の日に乗ったことがないとおっしゃってました。「雨予報がちょっとでもあるとZ2ではでかけませんでした」と。
物語は第二章へ続きます。(もったいぶりまする)
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