【ほぼ日刊 絶品輪業通信 No.31】
今日は定休日。
恒例の過去に発売した車両紹介です。
だから 現在このバイクは在庫しておりません!
ご注意を。
1983年のCB1100R
スイングアームを見ればわかりますよね、最終型RDです。
プロダクションマシンをベースにしたレースに勝つために作られたスペシャルマシンです。
最初は1981年モデルとして出た CB1100RB
このカウルがターゲットレースに間に合わず初期はノンカウルでした。この装着するだけで最高速が下がったと噂をされるカウルはFRP製。燃料タンクは耐久レース出場を考えて26Lと大きく、なんとアルミ製なんですね。シングルシートもFRP。通称「裏コム」とよばれるホイールのフロントは19インチでした。
CB900F をベースに1062.2ccまだ拡大し、ピストンやカムシャフトなどスペシャル。ジェネレーターさえ小さいものに。まあ、中身はかなり手が入っているエンジンです。
CB900F
フレームもダブルクレードルで他のCB900Fと同じようで、まったく違います。素材にクロームモリブデンパイプを使って、CB900FやCB750Fではエンジンをおろすためにアンダーチューブの片方がボルト止めになっていたけど、CB1100Rはなっていません。だからエンジンを下ろすにはオイルパンが邪魔になります。
CB1100RBが好評で1982年型としてCB1100RCが登場。フルカウルになりました。
ホイールブーメランコムスターになってフロント18インチと小径化されています。RBの115PSから120PSになりました。
そして今回紹介する1983年型CB1100RDですよ。CB1100Rの最終モデル。
RBと似ていますが、フロントカウルの先端がRCはフロントアクスルより前に出ているけど、RDは出ていないんですよ。カウル形状が変わりました。スイングアームが角パイプになって剛性を上げ、フォークもRCと同じじゃありません。
「自慢じゃないけど」という前置きはたいてい自慢です。
中の人はCB1100RD RCの両方をワインディングで乗らせてもらったことがあります。特別だといっても所詮はCB-Fをちょっと改造しただけだろ、と思うでしょ。まあ、それに間違いはないんですが、走りがまったく違います。
車体がカチっとしていて、ハンドリングはシャープです。CB-Fよりシャープに反応し、言い方がなんですが、より遊びがないかんじ。倒し込みが鋭く、その走りは素晴らしいです。
CB-F系とはまったく別物です。エンジンはレスポンシブルで開けると気持ちよく加速。高回転が楽しいです。CB-F系とここも別物です。この乗り味違いを体験してしまうと、もう普通のCB-Fには戻れません。欲しい病にかかってしまいます。
RDは1500生産されたという話ですが、事実かどうかわかりません。ただそれに近いことは間違いないでしょう。多くはなかった。今やプレミアム価格になってしまいましたが、安いときも知っていましたので「買っときゃよかった」と思う中の人です。でも、まあ今やとんでもない値段で売っているカワサキ750RS Z2でさえ中の人が若い頃は10万円とかでありましたからね。全モデルの累計は5500台とか。日本国内では正式販売されませんでしたから、海外で売られたものが帰って来る逆輸入車ですね。
絶品輪業で販売したCB1100RDはものすごくキレイでした。
また入荷できるといいなぁ。
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