【ほぼ日刊 絶品輪業通信 No.17】
ほぼ日刊 絶品輪業通信のお時間がやってまいりました。
月曜定休日恒例(2回目ですが)、過去に販売をした車両紹介です。前回は スズキ GS550Mで、
2回目の今回は、
Norton Commando750 です。
いきなり英国車です。
販売済みなので現在は在庫がございません。
1968年モデルとして登場したCommando 750には幾つかバリエーションがりまして、『Fastback』は細長いテールカウルを持ったモダンなデザイン。今回紹介している『Roadster』は、スクランブラーの『S』をベースにダウンマフラー装着したもの。CB750FOURやZ1がという強力な日本製ライバルが登場してこの後すぐに828ccに排気量を上げた Commando 850 が登場しました。
コマンドと聞いて「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マ◯ルさん」を最初に思い浮かべてしまう絶品輪業中の人ですが、がんばって紹介していきたいと思います。
このCommand 750は1972年製造の1973年モデルです。エンジンは空冷OHV並列2気筒エンジンは745cc。隣り合うピストンが同時に上下している等間隔に燃焼する360°クランクです。丸っこくてかわいいキャブレターはアマル製でφ30mm口径。冷間時はティクラーでオーバーフローさせリッチにすることで始動させるというものです。
構造がおもしろくて、トランスミッション部にスイングアームを懸架して、足廻りを取り付け、そのままダブルクレードルタイプにフェードイン!
エンジンをフレームにラバーマウントするアイソラスティック機構っていうのになっています。振動から開放されたメインフレームは細く軽くできハンドリングと軽量化にも貢献した───と言われてきました。
この時代の英国車は当然左足リアブレーキ、右足シフトという今とは逆。同じレイアウトのカワサキW1、W1Sや、同時代のトライアンフボンネビルに乗らせてもらっとき、慣れるまでとっさにリアブレーキと踏もうとしてシフトペダルを踏んしままうことが多かったです……。
ハンドルスイッチが見慣れないデザインでかっこいいですね、“LUCAS”とでっかく入っているようにLUCAS製です。
英国車といったらメーターはSMITH製。機械式スピードメーターのギアはリアアクスルにあります。フォークのオフセットが大きいですね。トップブリッジ、ハンドルバーの前にあるキーホールはメインキースイッチじゃなくハンドルロック用。
テールランプは卵焼き用フライパンみたいなカタチです。マフラーは1気筒ずつ左右2本出し。
シングルディスクに使われているキャリパーはロッキード製。初期モデルはドラムでした。
細長く美しいスタイルもあって販売的には成功したモデルでした。
Nortonは1953年にAMC(アソシエイテッドモーターサイクル)傘下となり1966年にAMCが倒産。同年にマンガン・ブロンズ・ホールディングスの一部門であるノートン・ビリアーズになって、1973年にBSAと合併してノートン・ビリアーズ・トライアンフとなって、1975年に生産が終わって、1978年にはNortonモーターズとして復活して、その後ロータリーエンジンなんかやったりして。ある意味で日本車の攻勢もあって瞑想したNortonですが、Commando 750はとってもセクシー。セクシー Commando 750 外伝でした(それが言いたかっただけ)。
おそまつさまでした。
それでは、みなさまごきげんよう。
最後にもう1度、
現在この車両の在庫はございません。
過去に販売したおもしろい車両シリーズは、また次の月曜日となります(たぶん)。
コメント