GS650Gじゃない

【ほぼ日刊 絶品輪業通信 No.11】

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中の人

今日、月曜日は定休日です。
そこでこぼれ話のようなものを。

以前、在庫して販売した車両(だから今在庫はありません)の中にちょっと変わった機種があったのでそれをご紹介。売上に貢献するために現在在庫をしている車両を紹介するのが本筋ですが、ほら、まあ今日は定休日ですし、ネタのおもしろさ優先で。

その珍車がこれ、ドーン!(トップ写真をもう一度ご確認ください)

「な〜んだ、ただのGS650Gじゃないか、どこが珍車なんだ?」と思った人も多いでしょう。ノン、ノン、これはGS650Gじゃありません。GS550M という車両です。

ただのGS650Gの排気量ダウン版────でもないんです。


この後ろ足の写真を見て気がついた人もいるでしょう。
奥にちらっと見えているドライブチェーン。そうチェーンドライブなんです。スズキの場合、車名排気量数字の後ろに”G”がつくとシャフトドライブになります。例えばGS750/GS1100G、VS1400GLなど。マニアすぎるけど…。

だからGS650Gもシャフトドライブ(輸出版のカタログより)

違いはそこだけではなく、GS650Gのリアホイールは17インチだったけれど、GS550Mは同じ星型キャストホイールでも18インチです。そしてフロントフォークのGS650Gには装備されていたスズキのびっくりどっきりメカ、ANDF(アンチノーズダイブフォーク)が付いていないんですよ。

これは単純にベースがGS550Eだったからというだけなんです。

そしてテールカウルに国内GS650Gにはなかった反射鏡が埋め込まれていたりもします。

カタログ表記の数値で比較するとGS650Gより18kg軽いです。やっぱり一本筋が通ったシャフトがそれだけ重いんでしょうか(んなことない)。

ひねくれものなので「ハンス・ムートが~」みたいな1万回くらい説明された話は書きません(笑)
ということで、日本ではあまり見ない、見てもGS650Gだと勘違いされる GS550Mの紹介でした。

最後にもう1度言います、今はGS550Mを在庫しておりません。

でも、こんな変な───失礼、こんな崇高で珍しい車両が欲しいと思ったあなた、ご相談ください、探すことはできます。見つかるかどうかはわかりませんが、努力します。

それではごきげんよう。

絶品輪業 中の人

人気のビンテージバイクだけでなくマニアなものまで強くこだわり、販売をしているビンテージバイクディーラー「絶品輪業」の中の人です。

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